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マルタン・マルジェラが2019年度「ANDAM」審査員に 遠隔で審査

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30周年を迎える2019年度の「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award以下、ANDAM)」の審査員に、初代グランプリ受賞者であるマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)が選ばれた。マルジェラは遠隔で審査に参加する。

 「ANDAM」はナタリー・デュフール(Nathalie Dufour)創設者が、マルジェラが1989年3月に発表した2回目のコレクションを見たことがきっかけで誕生。第1回目となる1989年にグランプリを受賞したマルジェラは、その賞金をもとにリサイクルされた素材で作った“アーティザナル”コレクションを立ち上げた。

 マルジェラは「『ANDAM』がどれだけ僕のブランドの成長につながったか、忘れたことは一度もないし、本当に感謝している。『ANDAM』の成功をうれしく思う。30周年おめでとう」とコメントを寄せた。

 さらに、「メゾン マルタン マルジェラ(MAISON MERTIN MARGIELA)」(現「メゾン マルジェラ」)の過半数株式を02年に取得したOTBの会長、レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)「ディーゼル(DIESEL)」創始者が今年のメンターに選ばれた。

 フランス国立モード芸術開発協会が主催する「ANDAM」は、デュフール創設者と故ピエール・ベルジェ(Pierre Berger)前プレジデントのもと若手ファッションデザイナーの登竜門として、「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR & ROLF)」のヴィクター・ホスティン(Viktor Horsting)とロルフ・スノラン(Rolf Snoeren)や、クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)、ジェレミー・スコット(Jeremy Scott)らを世に送り出してきた。今年は4月15日まで応募を受け付けて5月にファイナリストを発表し、授賞式は6月27日に行われる。グランプリ受賞者には賞金25万ユーロ(約3000万円)が贈られる。